こんにちは!YOPP(よっぷ)です。
少しずつ春の陽気が訪れ始めた3月某日、そろそろ雪も溶けた頃ということでふと思い立ち登山へ。
今回は前々から行ってみたかった荒船山に登ってきたのでご紹介!
結論、ちょうど良い疲労感と絶景、温泉を堪能できる日帰り登山にはうってつけの山だった。

荒船山について
概要
今回訪れた荒船山は標高1,423メートル、群馬県甘楽郡下仁田町に位置しており、日本二百名山にも数えられる割と有名な山。
山頂付近に見られる台形型の岩が、荒波を進む船のような見た目をしていることからその名がついたと言われていて、艫岩(ともいわ)から望む絶景を目当てに多くの登山客が訪れる。

そんな荒船山の登山ルートは主に2つ。1つが内山峠と呼ばれる峠道から登るルートでこちらから登るのが一般的らしい。
そしてもう1つのルートが今回自分が登った相沢ルート。こちらは内山峠ルートよりも高低差が大きい分、登山客も少ないようだ。(実際、山頂まで誰にも出会わなかった)
どちらのルートも同地点から登って下りる、同じ道を往復するルートとなっている。
相沢登山口

相沢登山口は国道254号線から相沢川を上流へ進んでいき、集落を抜けたところにある。
登山口(下記地図内、荒船神社奥の院あたり)すぐ手前まで車の乗り入れが可能で、3~4台の駐車スペースがあるのだけれど、そこに着く直前に重量1トン制限の橋があるので要注意!

今回は四駆のSUVで伺ったが、その橋を渡ることは困難と判断したため、登山口から少し戻ったところにある相沢川取水ダム付近に駐車。
少し遠くなっちゃうけど、ここから歩いて登山口を目指すことにした。
※途中の集落内での駐車は不可。相沢登山口前の駐車スペースか今回の相沢川取水ダム付近の2択になると思われる。
雰囲気の変化を楽しめる山道

いざ、登山スタート!砂利やコンクリートで舗装されているような道はなく、落ち葉のマットがフカフカでとても歩きやすい。
序盤は鬱蒼と木々が生い茂った森林の中を歩くコースで自然の匂い、木漏れ日が癒しを与えてくれるような、そんな気持ち良さがあった。


ただし、もう1つの内山峠ルートに比べて高低差が大きいということもあり、やや傾斜がきつめの場所もいくつかあった。
体力にあまり自信のない人は休憩を取りながら自分のペースでゆっくりと登ることをおすすめする。

森林の中を進んでいくと、今度は少し開けたところに出た。大きな岩々と枯れ木、落ち葉に囲まれたスペースでまた違った雰囲気が印象的。秋は紅葉が綺麗なんだろうな~。

温かい日差しを浴びながら登っているとかわいい道案内さんたちが登山客を出迎える。クマやタヌキ、カメなど様々な動物を模したかわいらしい木工工作品が等間隔で配置されており、ちょうど疲れてきた頃に癒しを与えてくれた。

終盤は再び傾斜がきつくなるとともに、風が強くなりペースが落ちてくる。
それでも後ろを振り返ると木々の間から連なる山々や遠くには街並みが、そして右にはまだ多くの雪に覆われた綺麗な浅間山を拝むことができ既に絶景。

また、山頂に近づくにつれ雪が残る場所もあり、登り始めた場所とはまた違った雰囲気。相沢ルートは風景がどんどん変化し、それぞれで面白い発見ができるから飽きずに登っていられる登山ルートだった。
見どころ
山頂付近

険しい山道を登り終えると看板が。絶景を拝める艫岩は右のようだけど、山頂は左のようなのでとりあえず行ってみることに。
山頂付近は平坦な道で歩きやすく、枯れ木と落ち葉が黄金色に輝く美しい道だった。ただし、山頂付近から景色は拝めないと口コミがあったため、あまり期待せずに歩いていたものの、これはこれで気持ちいいハイキングコースのような雰囲気で個人的には好きだった。

中には道から外れた木々の間で昼食を取る登山客の方々もおり、自分たちも真似て人気のない場所でおにぎりを食べることにした。
THE 山頂っていう感じではないけど、つらい山道を登りきった後にポカポカ陽気の中で食べるお昼ご飯はとても美味しかった。
艫岩(ともいわ)

そして荒船山に登ったら外せないのが艫岩。荒船山の名前の由来となる船の形を思わせる岩で、ここからの眺望は言葉を失うほどの絶景だ。
先ほどの看板・分岐を右に進んでいくと小屋が見えてくる。ここは休憩所らしく自由に使用することができるみたい。今回は先客がいたのでまた次回にでも入ってみたい。

その小屋の先、少し細い道の奥から既に絶景の一部が見えている。その小道を抜けると絶壁の先には美しい山々と峠道が眼下に広がっていて登山の達成感が味わえる。
もし自分が鳥だったらここから今にも飛び立つだろうってくらい解放感がすごい!
注意点
艫岩からの滑落

先述のとおり、荒船山といえば艫岩というくらいの名所であることは間違いないのだけれど、この艫岩ではかつて、転落事故が発生するなど非常に危険な場所としても知られている。
実際、その解放的なスペースには柵がなく、崖の先端ギリギリに立つことは難しい。自撮り棒を伸ばしてカメラだけでもって思ったけど、吹き荒れる強風により恐怖で近づくことすらできなかった。
よって、艫岩に行った際には、崖の先端から一定の距離を保って観察するように注意喚起をしておきたい。やや離れたところからでも十分に綺麗な景色を見ることができる。
トイレがない

登山あるあるの1つ、トイレが無いという点はここ、荒船山も同様なので注意しておこう。
山頂にある休憩小屋にも用を足す場所は無いので携帯用トイレなどで対処するよう予め準備が必要だ。
熊の出没情報

また、熊の出没については荒船山も例外ではない。
直近では相沢ルート中盤にある中の宮というエリアで熊の目撃情報があったという張り紙が登山口に貼られていた。
熊よけの鈴やスプレーなど携帯しておくことをおすすめする。
おまけ:近くの温泉施設
荒船の湯

今回のおおよその登山時間は5時間(往路:2時間/山頂散策・休憩:1.5時間/復路:1.5時間)で、距離にすると9.2km。心地よい疲労感で久しぶりの登山を楽しむことができた。
そして登山の醍醐味の1つが下山後の温泉!今回は相沢登山口から車でおよそ5分ほどのところにある、荒船の湯へお邪魔した。
外観・内装ともに綺麗な温泉施設で料金も700円(土日祝は800円)と悪くない。むしろ登山口の近くで露天風呂付きの天然温泉を堪能できるのは最高!
また、食事処も併設されており、地元の名物下仁田ネギを使った料理や、下仁田のクラフトビールを味わうことができる。(ぜひ次回は飲んでみたい!)

日帰りでサクっと登れて温泉まで堪能できる荒船山、とても充実した1日になりました。
Summary
満足間違いなしの定番登山スポット!
最後までご覧いただきありがとうございました!
VLOGやSNSもやっているのでぜひ遊びに来てください!